芋録

備忘録ついでになんか書いたりして意識高めるような感じのやつ

ティルトのお話

【ティルトって?】
元々はポーカーの用語です。

一番広い意味でティルトとは、「プレイヤーが合理的な判断ができなくなり、感情にかられた行動をとるようになってしまった状態」、のことを指します。例えば、プレイヤーが大きな損失を出してそれをできるだけ早く埋め直すために、アグレッシブな賭けをしたり、弱いハンドでビッグ ポットを勝ち取ろうとすることは、彼がティルトになっていることを意味します。

だそうです。
 
ゲームやスポーツ、仕事においても広く取り上げられるもので、要するに一時の感情で普段ならしない行動を取ってしまうような状態です。耳が痛い。

【シャドウバースに於けるティルト】
一番わかりやすいのがランクマッチをやってる時に陥るティルト。というか自分でそんな気がするから落ち着ける為に書いてる。

グラマスを目指す過程で、相手のブン回りや自分の事故で負けが込み、イライラしてデッキを変えたりしてさらに負けが…ってのが典型例。

また、これをいち早く解消するのに一番早い方法が、勝つこと。当然勝てるならイライラしない。
これが落とし穴で、ティルトに陥った状態で勝とうとすると、普段しないような「これキープして都合よく引けば勝てるやろ」みたいなマリガンや、相手に何もなければ勝ちみたいなリスキーなプレイを取りがち。
逆も然りで、負けるのが怖いばっかりにリスクを取って攻めなければいけない場面で押さず、結果敗北に繋がるようなことも。

もちろん全てがティルトによるものではなく、あくまで「感情によって普段とは違う行動を取る」事がティルト。
ブン回りも事故もなく、ギリギリの勝負で「今の勝てたかも…?」みたいな負けが続き、自分で感情的になってるなと思ったら要注意。耳が痛い。

シャドウバースとランクマッチとの性質上、どうしても勝てない試合が続く事はよくある事。
これを前提として理解せず(というか頭ではわかってても腹立つもんは腹立つ)、負けが込んだまま連戦する途中で勝てなくもない試合に連敗のイライラを持ち込み、適正でないプレイをするわけです。耳取れそう。

これはデッキに関しても言える話で、「ヴァンパイアにブン回られる。デッキを変えよう」「さっきまでよく回ってたのに急に事故るようになった。デッキを変えよう」「今日はいつもよりネクロによく当たる気がする。ドラゴニュートの威圧を増やそう」といった、特に根拠のない所感やどうしようもない勝負の結果をデッキに反映してしまうのもティルト。
普段冷静な時であれば仕方ないと割り切って次に行けるものを、反省して改善したフリをしてしまうわけです。耳取れた。

まぁ頭でわかってても信者従者街街されれば腹立つんですけどね。

【ティルトへの対処】
まずは自覚すること。
「イライラしてるな」と思ったら、一度スマホを置いて対処を考えましょう。
平常運転だと思うけど負けるならデッキとプレイを見直しましょう。

ティルトへの対処は人それぞれ何か気晴らしになる事を作っておけばいいと思います。
こうやって誰が見てるかもわからんブログに書き殴って冷静になるもよし、散歩するもよし、フリーでクソデッキ回して気持ちよくなってもなんでもいいです。

もちろん怪しいプレイがあれば見直すのは大事ですが、どうしようも無いと判断したのであれば一度その試合から離れるのは本当に大事。
例えば、実際にはリスクを取った正しいプレイをしたが運悪く相手に応手を持たれていた場合、次の試合で同じような場面になった時に「さっきはこれで負けたから違うプレイを取ろう」と考えて間違ったプレイを取るといったものがあります。
これも感情によって一度は正しいと思ったプレイを否定してしまう立派なティルトで、これがRAGE等の大会であれば取り返しがつかない。
これを理解しているプレイヤーはインターバルでプレイを見返しこそすれ、正しいと思ったプレイで負けたのであれば気を取り直して次も同じプレイを取るわけです。

普段のランクマッチでもRAGEでも、負けを引きずって正しくないプレイを取ってしまうのは致命的。
RAGEであれば仕方ない負けをインターバルで一度リセットし、次の試合に備えるのみ。
さっきの試合はもう終わった、目の前の試合に集中しようというマインドが大事。
そう思うのであれば普段のランクマッチでも同じように仕方ない負けは割り切って次に行きましょう。耳爆発した。

ちなみに僕は大会であればこれは得意な方で、良くも悪くも前の試合はあんまり気にしない。
操作ミスで負けた時は心底ヘコんだけど、次の試合にはちゃんと集中できちゃうタイプ。ブン回られたけど。

日常生活でも腹の立つことがあっても愚痴ったり寝たりすればすぐに平常運転に戻るし、全然怒らないし大抵の事には無関心なタイプだからティルトには強いのかも。

それでもこんなこと書くぐらいランクマでイラついてるからフラウロスはすげーよ。

【逆ティルト】
逆、としたのはこれまで「イラついてプレイやデッキがブレる」といったティルトの話しかしていないので。
逆に「勝ちすぎてるが故に陥るティルト」というものもあります。

グラマスを目指すランクマッチであればティルトだろうがなんだろうが結果的に勝ってるんだから別に気にするものではないのですが、大会に向けて調整しているような時は非常に気を配るべき部分。

どういうことかと言うと、たまたま有利なマッチアップが連続したり都合よくトップデッキしまくったりで連勝しているだけにも関わらず、デッキが強いと思い込んでいる状態。
よくよく見返してみれば相手のプレイ次第で負けていたかもしれなかったり、こちらの引きがよくて勝っただけなのに「勝っているから強い」と結果のみを抽出し、勘違い甚だしいデッキを大会に持ち込むわけです。耳。

環境に存在しないけど結構強い、自分で作ったデッキなんかもこれになりがち。
実は大して強くないのに運だけで勝ち、オリジナルデッキで勝てるのが嬉しくてデッキの地力を高く見積もる状態。

これは「勝って嬉しい、強そうなデッキができて嬉しいという感情によって正確な判断ができていない」という立派なティルトで、某元祖TCGはこれ関連の失敗談結構豊富だったり。青白GAPPOで検索。

【要するに】
クールになろうぜという話でした。

【参考】
http://radish.diarynote.jp/201304211553046799/

http://evange.hateblo.jp/entry/2017/06/11/132023